楽するとこころが動かなくなる
楽するために道具を作り、便利になってきたのが文明の歴史です
人間の性といってもいいように、何かを作り上げることを喜びとするのも人間の特徴です
人工知能の発達により、自動車の運転は多くを機械が司ることができるようになりました
自動車会社は多分こうした事実を知っていると思いますが、運転が自動化に近づけば近づくほど、脳の動きは止まってしまうそうです
ぼーとしていても運転できるのです
いわれてみれば、マニュアルで乗っていたときは坂道で止まるのが嫌だなぁ、とか、ガクガクしたのはギアが合っていなかったなぁ、とか結構気を使っていました
今は前に進め、止まれ、ぐらいでなんとかなります TVで幼児に運転させている父親がいましたよね(警察に捕まりました 当然ですね)
子育ても同じだと思います
園に預けておけば、小学校に行っていれば成長していく、と思うのなら間違いです
子育ては親でなければできないことがあります また、子育てをしていくから親としてのこころが育っていくのです
間違った子育て支援では、子離れ支援になりかねません
時間がとれる限りはこどもと一緒にいてほしいというのがわたしの願いです
面倒です、大変です しかし、そうしたことを通じて育っていくと思います
一緒に今日の晩ご飯の用意をして、後片付けをする、とか お掃除をする、とか
きっと、時間がかかり、上手くできないこともあるでしょう
でも、その時間はこどもにとってかけがえのない時間になります
脳の基幹部分が育つのは0から4,5才ごろまでです
この時期に、親子の絆をきちんと作ることが何より大事です
こどもがいなければお買い物も早くできます、掃除もきれいになり時間もかかりません、しかし、毎回とはいいませんが、こどもと一緒に生活のいろいろをやってみてはどうでしょうか
きっと、こどもも親も成長できることでしょう
楽すればこころが動かなくなります こころを動かしましょう
藤本ジメイ