見えないものは怖い
7月のはじめに、古い綱をよっこいしょ、と運びました。運ぶだけなのでTシャツの軽装でやりました。
その日の夜、かゆい。とてつもないかゆみがおなか周りに発生しました。
おなかを見てみると、何十個もの発疹が。ダニだ。かゆくて寝てられないので、腹が立つやらいらだつやらでおかしなパワーが出てきて、早朝3時ころに車に布団やら服やらを積んでコインランドリーに直行してダニ殲滅作戦を遂行しました。
結局、刺されたところが落ち着くまで1ヶ月かかりました。
さらに、8月の頭にはツルを刈っていたらでかいハチに刺されて散々でした。
世の中は、幽霊が怖い、とか、高級時計がほしい、とか形のあるものが意味を持つように思っていますが、見えないものほど怖いです。目に見えないダニにこれほど苦しむとは思いもしませんでした。
見えないものの代表はこころです。人のこころほど怖いものはありません。ころころかわるので、今の仏様のようなこころが、次の瞬間には鬼になる、といいます。やっかいです。
だから、こころを注意深く観察することは大事なことです。その時には観察どころではないでしょうが、後からでも、ああだったな、こうだったなと反省できたらいいなぁと、思います。
人間、こわい。自分もこわい。なにをしでかすかわからん。もちろん、ダニには注意。
釋 慈明