おおきくなったら
今月いよいよ年長児の子ども達が卒園式を迎えます。あっという間の園生活も終わり、4月からは新1年生となってまた新たな生活が始まります。私も1年間年長児の子ども達を陰ながら見てきましたが、本当に子どもの成長は早いものだと感じます。
卒園式に向けて式の練習や準備をしていますが、その中で卒園文集作成に関わることになり、子ども達の1年間の園生活の思い出の写真を見ながら、色々な行事が懐かしく思えました。その中で子ども達に大きくなったら何になりたいかという質問がありました。
女の子達はお菓子屋さんやお花屋さん、男の子は警察官や虫博士など。また、その中にはお医者さんになりたいという子もいて、頑張って勉強してほしいなと思えました。
そんな年長児の一人のおともだちから逆に質問されました。
「先生はおおきくなったら何になるの?」と。
最初は子どもらしい質問だと思いましたが、今すでにおおきくなっている姿の私にとって、今後どうなりたいかなど深く考えたことがないことに気づきました。今はお坊さんや園のお仕事をしていますが、子ども達のように夢や将来の姿を目指すことを思い出させてくれるきっかけとなった気がします。
皆さんは子どもの頃の夢やおおきくなったら何になりたかったでしょうか?諦めてしまった夢や変わってしまった夢もあるでしょう。大人になったから終わりではなく、いくつになっても夢や将来の姿を目指すこと、大人として今の社会にどう関わっていくか考え続けることが大切なのかなと思いました。そして子ども達から先生みたいになりたいと言われるような姿を示していけたらと一つ夢ができました。
釋 唯賢