今日という一日
「本日は大安吉日!!」と、年末ジャンボ宝くじが販売されているコーナーで聞こえてくる時期になりました。宝くじに当選すれば数億円・・・。買わなければ当たりませんし、夢のある話ではありますがなかなか購入までには至りません。大安の日なら買ってみようか!という方もおられるかもしれませんが、そもそも大安とは六曜※の一つとして中国から日本へ鎌倉時代に伝わり、日本風に作り変えられて江戸時代に定着したもので、迷信だとして一旦明治時代に廃止されましたが、今でも習慣として根強く、カレンダーなどでよく見かけます。
自分に都合のよいことや、得したことが起こったときやその逆の悪い場合にも何か原因があるのではと思ってしまいがちですが、たまたま起こっていることであり、特に根拠のない迷信に振り回されている私たちがいます。明治時代の有名な文豪である吉田兼好、林羅山、福沢諭吉氏らはこの六曜を信じる国民は「馬鹿者」だと批判もしています。
何事にも左右されず、今日という一日が素晴らしい日であると思える人間になれたらいいなあと思う今日この頃です。
※(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)
釋 唯賢