曽於市のしゃらこども園は、豊かな思いやりのある心、知的好奇心や遊び心のある保育、教育、基本的生活習慣の育成等を通してまことの保育(仏教精神に根ざした保育、教育)を目指しています。

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ものが豊かになった

今日の新聞の記事
15歳から5歳刻みでの統計結果です
15歳から39歳まで、死因の第1位は、自殺
15才未満と40歳以上の死因第1位はがん、第2位は自殺(49歳まで)
少なくなったとはいえ、この結果には愕然としました。
本願寺の前門様がおっしゃってました。
近代の日本はものが豊かになって心が滅びた、と言われていましたが、わたしもそう思っていました。
しかし、もしかしたら違うのではないかと近頃は思います。
心を滅ぼさないとものが豊かにならないのではないでしょうか。
たしか、こんな話をされていたように思います。
その通りかもしれません。
成功した大金持ちの若者、がテレビに出てものすごい生活の一端を披露されます。
けれど、本当にその生活が楽しそうには見えないようなのです。楽しくするにはもっともっとお金を沢山使うしかすべがないように見えます。レクサスよりベンツ、ベンツもSクラス、いやフェラーリ等々。でっかい指輪を見せつけて、悦に入っている人。果てしがないです。
お釈迦様は、人間の欲はあのヒマヤラの山を3つも重ねるほどの宝物を手にしてもつきることはないであろう、とおっしゃったそうです。
人を人とも思わず、金のためなら平気で老人から金を巻き上げようとする嘘電話。
きれいな服を着ていても、あいさつを返すことの出来ない人たち。ぶすーとして何が楽しいのでしょうか。
自分の言うことをきかない、と、こどもを殴り、殺す親。
すべて、心を滅ぼした姿です。
心を滅ぼされたこどもたちが、大きくなって苦労をしたとき、もういいや、どうせこんな世の中、とならないようにしなくてはいけません。
あなたは尊いいのちを生きているよ、大丈夫だよ、なんとかなるよ、といってあげる人が、社会が必要だと思います。
絶望に出会ったとき、心の根っこが深く広がっていける土壌が宗教というものかもしれません。
藤本慈明

 

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