曽於市のしゃらこども園は、豊かな思いやりのある心、知的好奇心や遊び心のある保育、教育、基本的生活習慣の育成等を通してまことの保育(仏教精神に根ざした保育、教育)を目指しています。

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金持ち病気せず?

週刊朝日1月20日号 パテカトルの万能薬 脳科学者 池谷裕二より
アメリカで高所得者層と低所得者層の寿命を調査してみると、上位1%の高所得者層は下位1%の低所得者層より14.6才も長生きすることが分かったそうです。
一つはアメリカの保険制度により、より高度の医療を受けられるのはお金持ちであること。
2つめは健康リテラシーの差ということ
リテラシーとは、適切に理解、解釈、分析することで、健康衛生的に好ましくない行動を避けるという健康への意識が高いのが高所得者層であること。
そして、3つめは社会的ステータスの差であるといいます。

社会的地位が変わると、免疫力に差が出るのだそうです。さるの実験では、上位のものほどウィルス感染に強く、下位のさるは炎症反応を起こしやすくなる一方、細菌感染には強くなったそうです。
社会的地位によって、確かに身体に影響が現れ、こうした変化が積もり積もって寿命に影響をあたえるノだそうです。
以上、文章の要約です。
それでも、地域によっては特にお金持ちではなくてもみんな健康で長生きという地域があります。
少し前の沖縄、鹿児島です。その長生きの方々のお顔を思い浮かべてみると、ゆうゆうとにこやかにされている姿を思いうかべることができます。
いろいろ要素は絡み合っているとは思いますが、長生きの地域では、社会的に上位のものと下位のものが抑圧的な構造にはなっていないように思えるのですが、どうでしょうか。
つまり、仕事を離れたら同じ地域の一員、共に飲み共に遊ぶ仲間になっていると思います。
仕事上の自分とプライベートの自分を比べれば、より上位に来るのはプライベートの自分だと感じているのではないでしょうか。
これが、仕事上の自分が上位に来る人は、きっと、どうしてこいつと一緒に飲まなくちゃいけないんだ、くらいに思うかもしれません。

私たち仏教徒は、みな同じ仏になる仲間(御同朋)です。この土台にたてば、どんな人でも決して卑屈になり抑圧されたと感じる必要はありません。あなたの仕事はそれ、わたしはこれ、精一杯頑張って、お互い仏の道を歩みましょうという仲間を多く持つ人は、長生きできる土台があるといえます。
ただ、あんまり長生きばかりしてもしんどそうですけどね。

釈慈明

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